実習の思い出 命の誕生は奇跡
産婦人科で実習した時の思い出です。
妊娠から出産までの期間を医療用語で周産期と表現します。
周産期実習では、ずっと産婦人科にいるわけではなく保健センターや病院での母親学級に一緒に参加したり、デパートでどんな子供用品が売っているのかリサーチしたりしました。
そして、最後の最後に出産の見学をしました。
いつかは自分もその時が来るんだなと思いながら、見学させていただいた現場。
妊娠高血圧症があり、環境を整えながら出産に臨んだ方。
無痛分娩を希望していたが、出産の進行が速すぎて間に合わなかった方。
出産直前までは問題なかったのに、いざ生まれたら死産だった方。
帝王切開だった方は、手術室に入れない関係で見学は出来ませんでした。
偶然見学させていただいた出産にも、こんなに色々なエピソードがありました。
ひとくくりに出産というけど、みんなの通過儀礼のように言うけど、出産は十人十色。
色んな経過があって、色んな出産がある。
正直、なぜこんな痛そうなのに耐えられるの?って聞きたくなるくらい壮絶でした。
それでも、ママさんたちは出産してその後戸惑い不安だと涙を流しながらも赤ちゃんのお世話をしているんです。それって当たり前にしているけど、どれだけすごいことなんだろうと当時学生ながらに感じました。
いざ自分が妊娠して最近旦那さんとバースプランの確認をしたときに立ち会いをできる自信がない。痛がっている姿を隣で見ているのが辛いと言われて思わず自分も同じような経験をしたことを思い出しました。(私は出産の見学で妊婦さんが出産で痛がっている姿を見るのが辛くて貧血起こして倒れかけました。)
いま妊娠9か月になりましたが、この妊娠の前に流産を経験しています。
妊娠すること、五体満足で健康に生まれてくることがいかに奇跡であることかを改めて痛感しました。
実際勉強しても、見学してもやっぱり経験してみないとわからないことは多いです。
世の中の妊婦さんには優しくしてあげる人になろと思います。