甲状腺機能亢進症(バセドー病)発症
※私は18歳でバセドー病を発症しました。必ずしもすべての人に当てはまるわけではないですが、もし同じような症状で苦しんでいる人がいたら病院に受診することをお勧めします。
看護専門学校に入学してから半年ぐらいたった頃から、授業中起きてられないくらいの眠気に襲われたり、元々冷え性なのにやたら汗をかくようになったり、朝起きれなくて学校に遅刻することが増えてきました。
バイトにも遅刻するし、朝寝坊するくらい寝ているにも関わらず家に帰るとぐったりしてすぐ寝てしまい学校の課題すら出来ていなくて友達が手伝ってくれて何とか提出していました。
徐々に学校に行くこともしんどくなり、休むことも増えました。
学校に行けてないし、授業中も家でも寝ているので成績は下がる一方でどのテストも赤点になるし授業態度が悪いと反省文を書かされたり今思えば心身ともにかなり辛い日々だったなと思います。
ある日、学校で先生に「目が飛び出ている気がするから一応病院に受診してみたら?」と勧められました。
あれよあれよという間に学校付属の病院にその日に受診する流れになり、1日がかりで採血や心電図などなど調べてみたらバセドー病の診断になりました。結構ひどかったらしく、脈も150回/分(正常値:50~100回/分)でかなり早くなっていて不整脈も結構出ていたみたいで、診察室で先生に「突然心臓が止まって調べてみたらバセドー病だったっていう人もいるくらいだから、早くに気付けて良かったね」と言われたのが今でも印象に残ってます。
看護学校の先生は、元看護師のため異変に気付いてもらえたのかな。
あの時気づいてもらえてなかったら、今どうなっていたかもわからないので本当に感謝しています。
ここからメルカゾールで内服治療が始まり、1か月くらいすると嘘みたいに普通の生活ができるようになり遅刻もなくなり赤点も全くとらなくなりました。
ただ、年度末に進級できるか審査の際にバセドー病を発症する前の出席日数や成績が響いて進級できないかもとなり東北から親も呼び出され学校で面談がありました。
その時には進級はもうできないので留年といわれ、自分的にはショックすぎて学校辞めようとまで思いましたがバセドー病の診断がついたことを踏まえてその後の成績やら生活態度を見た結果、校長先生の配慮もあり無事進級することが出来ました。
私にとっては怒涛の1年間すぎて、つらかったので楽しいことも沢山あったけど正直思い出したくない1年になりました。
東日本大震災の際に原発や放射能の問題があったかと思いますが、私の住んでいた地域も原発からはかなり距離はあったけど放射能により甲状腺に異常がないか調べるために国から健康診断の案内が来ていました。母は、この健康診断で甲状腺にしこりが見つかり結果的には甲状腺がんだったため腫瘍摘出手術を受けました。私は関東にきていたので中々帰れないと先延ばしにしていましたが、早く受けていればもっと早く発見できていた可能性はあります。
この反省を生かして、市町村で受けられるような無料の検診の案内が来たらすぐに受けるようになりました。
私や母の甲状腺疾患は経過的に見ても、おそらく原発は関係なく発症したもので遺伝の関係もあるでしょうと医師からは言われました。
色々ありましたが、命に別状なく結果的に早期発見できてよかったです。
☆甲状腺機能亢進症の主な症状としてメルゼブルグの三兆項というものがあります。
①眼球突出(目が飛び出る)
→本田圭佑選手の目が特徴的かも。私もこれでした。
②のどの腫れ
→首全体が腫れる。私は徐々に腫れていったので、最初は無かったです。
③頻脈(脈が)速い、動悸
→当時の私は自覚はなかったですが、走った後みたいに胸がどきどきすることがあったり普通に生活しているのに息が少し苦しかったりしました。
そのほかに、バセドーの基本的な症状として
・食欲があるのに体重が減っていく
・おなかの調子が悪い
・暑がりになる、汗っかきになる
・疲れやすくなる
・手が震える
等いろいろあります。
一番最初の検査は採血や心電図、のどのエコーをしました。
私は初診で内分泌科のある総合病院で診てもらえたので診断してもらえましたが、採血の項目が少し特殊(バセドー病の診断に必要な採血データは、普通の採血と調べる内容が少し違う)ため、普通のクリニックとかでも症状を伝えれば見てもらえるのかもしれませんが、疑わしい場合は内分泌科もあるところで診てもらうと良いと思います。